問題解決への糸口は語彙 語彙その1「不安」

あなたが、例えば誰かの話を聞いていて
胸に突き刺さったり、脳裏にくっきりとイメージができたり
心を奪われたりした経験はありませんか?

 

その言葉は少なからずあなたの「個体」とリンクして
あなたの中にある何かと結びついて
人ごととは思えないという気になるからです。

 

ハンバーグが美味しかった。

 

と言われるのと

 

松坂牛をふんだんに使った、元料理長が作る
つなぎ一切なしの100%ビーフの肉汁たっぷりの
ハンバーグが熱々で美味しかった。

 

どちらがくっきりイメージできますか?

 

幸せになりたい。

 

 

年が近くて映画の趣味が同じ、一流企業に勤めている
家族を大切にしてくれる背の高い誠実な人と結婚して
穏やかで何があっても信頼関係が崩れない人生をおくりたい。

 

どちらがくっきりと想像できますか?

 

言葉には抽象度の高いものと低いものがあります。
抽象度が低い言葉は、具体とも言われます。
具体をもっとくっきりさせて行くと個体になります。

 

多くの人は、抽象度の高い言葉を頻繁に使います。
それは日本語の特性も深く関係しています。

 

日本語自体が抽象度の高い言葉が多く
コミュニケーションスタイルが「察する」ことを美徳としているため
自分が意識していなくても、抽象度の高い言葉を
使う環境にどっぷり浸かっているために
自然とそうなっているのです。

 

他人に対しては「察する」ことも言葉が「抽象的」であっても
さほど問題はありません。

 

むしろその方が人との衝突は避けられます。
個性的な人、変わっている人と言われるのは
抽象度が低く、具体や個体が引き立っているからです。

 

ですが、こと、自分のこととなると
実は抽象ばかりでは、非常にまずいのです。

 

感情が触れる時、
感情に振り回されている時。

 

この感情がどこからきているか
何が原因なのかがわからないのは
自分の中で、問題の抽象度が高すぎて
何が問題かがわからず、ぐるぐると頭の中で「悩み」として
いつづけるからです。

 

ちなみに悩みと問題は全く別物です。

 

悩みとは、頭の中でぐるぐると
答えの出ない感情優位の状態です。

 

問題とは、解決することが前提で
思考が優位の状態です。

 

 

算数がわからないと言っているのが悩み

掛け算の5×4がわからない。と言っているのが問題です。

 

 

この違いわかりますでしょうか?
算数がわからないと言っていても
いつまでもこの悩みは消えません。

 

算数の何がわからないのかを自分で突き止めなければ
問題は永遠に解決しないのです。

 

それゆえ、私は悩みは解決しないと言っているのです。

 

ワクワクってなんですか?
ワクワクってワクワクでしょうが!!!

 

この言葉がとても抽象的だとご理解いただけるでしょうか?

 

もしこれを具体にするとしたら(例ですけど)

 

ワクワクってなんですか?
寝ることも、食べることも忘れるくらい
夢中になって瞬きも忘れて取り組むことがワクワクです。

 

必ずあなただけの、あなたを表現する言葉が
必ずあるんです。

 

もし、ない。
と思うのでしたら、理由はたった一つ。

自分にあまり興味がないのかもしれません。
自分が何に感動し、何に怒り、何に悲しみ、
何を見てどう思うのか、どんな感情があるのか、
自分が人と同じだとしてもさほど気にならない。

自分の具体や個体がない。。。

のかもしれません。

 

 

それなのに、急に悩みが発生した途端
私が何に悩んで、何に苦しいのか、悲しいのか?と
急に問い出してもそれは答えは出ないでしょう。

 

 

掛け算や足し算がわからないのに、
算数がわかるようになりたい。と言っているようなものです。

 

 

 

私は子供の頃から、ずっと一緒にされるのが嫌でした。

私はセルリアンブルーだって言ってるのに
寒色さん〜ってまとめられたり
青色さん〜って括られたり。

人から見たら同じに見えるかもしれない。
でも私の中でははっきりと違うということがわかる。

 

だから私は具体も、個体も絶対的に大切にしたい。
だから私は今自分が何に悩んでいるのか。
何に苦しんでいるのか、悩まずに、自ら解決すること
できるのだと思います。

 

悩みを問題にするには、
抽象を具体にする必要があります。

 

このプロセスは慣れれば簡単ですが
具体を持ち合わせていないと抽象から
具体を抽出することは難しいのです。

 

ということで研究所では、具体を増やす、
すなわち、語彙について取り組むこともやっていきます。

 

 

今回は「不安」について。です。
LINE@「宇宙のへそ通信」では随分前に取り組んだ
内容でもありますが、今一度大切なことなので取り上げます。

下記の中にはあなたの不安を表現できる近い言葉はありますか??

 

・落ち着かない
・真っ暗な感じ
・未来が見えない
・ひとりぼっちな感じ
・何も考えられない
・落ち着かない
・動悸がする
・眠れない
・悪いことばかり考えてしまう
・生きていられない感じ
・全身針で刺されているような感じ
・狭いところに押し込められた感じ
・体をおもりで繋がれたよう
・不自由な感じ
・明日が来ない感じ
・まっすぐ見れない
・頭が真っ白
・全身がけばだつ感じ
・皮膚がヒリヒリする感じ
・汗がでる
・全て奪われる感じ
・人生が終わった感じ
・世界に取り残された感じ
・味方がいない
・理解者がいない
・ご飯が美味しくない
・何を見ても感動しない
・何も目に入らない
・気持ちが塞ぎ込む
・何をしてもダメな気がする
・ネガティブ、最悪なパターンの妄想が止まらなくなる!
・胸がざわつく
・体に力が入らない
・何も見たくない
・息ができない
・世界が閉ざされている
・血が巡らない
・視界が暗い