こんなのありえない、許せない!からの〜夢が叶うの巻

私は2011年まで
九州の福岡に住んでいました。
博多からは少し離れていて、
もうびっくりするぐらい田舎です。

 

家の周りは森だらけで
夜になるとこぼれるような
星空が毎日のように見れましたし
車もほとんど通らないので、
鳥の鳴き声や草が揺れる音が
聞こえてくるとても静かなところでした。

 

車で10分も走らせれば
サーファーが集まる
とてもきれいなビーチがありましたし
素潜りをすれば
海の中のいろんな世界を見れる
磯もありました。

 

犬たちもいつも庭でひなたぼっこをし
散歩をする時も
ノーリードで自由に野原を
駆け回っていました。

 

かと思えば、
1時間も車で移動すれば
博多の都会には到着しましたし
駅から徒歩1時間半
という事をのぞけば
とてもリラックスできる
環境の良い場所でした。

 

そんなところに住んでいながらも
一度も地元を離れた事のない私は
東京へ出たいという思いもありました。

 

毎月の新月の願い事には、必ず
「東京に住んでバリバリ仕事をやる」
と欠かさず書いていましたし
まーいつか出れたらいいなーと
きっかけもないまま
東京へのあこがれが募るばかりでした。

 

そんなとき、うちの家の隣に
同じ年くらいのカップルが
引っ越してきました。

 

挨拶をしてもこちらを
ちらりと見るだけでしたし
何よりマナーがないように見えました。

 

夜中に友人たちを呼んでは
騒ぎ立て、周りが静かな分
本当に彼らが何を話しているか
内容まで聞こえてくるような
そんな状況が続きました。

 

管理会社に注意を促しても
一向に収まる気配もなく
直接話し合いを
設けてもらう事になりました。

 

私は気が小さいので
あまり事を荒立てる事は
好みません。

 

できれば穏便に、平和に解決できれば
それを願っていました。
彼らの道徳心に訴えかけられれば
それだけで良かったのです。

 

ですが、彼らは全く友好的ではありませんでした。
うちの犬がうるさいと言い出し、
勝手に話をまとめ
何の解決にもならず、私はただフラストレーションと
ものすごい量のストレスがたまっただけの
話し合いになりました。

 

ペットと一緒に住める
集合住宅の物件でしたから
彼ら以外の家庭ではもれなく
犬と一緒に住んでいましたし
犬がうるさいというのは
心外きわまりない発言でした。

 

私は猛烈に腹が立ちました。

 

その瞬間に私は
「引っ越そう」と思ったのです。

 

そうだ、いつまでも
東京に行きたいと言いながら
一歩進まない私にきっかけをくれたのだな
とそういう風に思いました。

 

一見、状況的にあんまり嬉しくない事が
起きたように見えますが
実は、これは私が自分の尻を叩く為に
招いた事なんだと納得しました。

 

人は「不可抗力」という言葉を使いますが
私は「不可抗力」はないと思っています。
この「不可抗力」という、誰のせいにも
できない状況を引き寄せる事で
自分に何かきっかけや
気づきの種をもたらしている事が
ほとんどなのですね。

 

きっとこれまであなたも
最悪だったな〜と思える事も
思い起こせば、何か自分にとって
気づきの種だったり、
何らかのメリットになってはないでしょうか?

 

もしなってないのなら、
学びに変わった瞬間
憎しみから感謝に変わりますよ。
これほんと。

 

私は今回のケースで言えば
モラルのない隣人がいてくれたおかげで
引っ越しという重大な決定をする事ができましたし
何より、そこには「不快感」が存在したので
一刻もそこを抜け出したいという
原動力にもなりました。

 

そうやってポジティブ探しを。。。
と思われるかもしれませんが
人間は、自分にとって
メリットがある事しかしません。

 

病気もそうですし、
なにか突発的に起きた出来事もそうです。
おなかを壊すと、
健康がありがたいと普段思わない感謝もできます。
それが起きなければ
自分が行動できない事があったり
自分が気づけない事があったりするんですね。

 

二度とこんな事したくない。
二度とこんな目に遭いたくない。
それを味わう事で前に進もうとするのですね。

 

ですが、私はそうなる前に、
二度とこんな目に遭いたくないという
最悪になる前に
なるべく自分に目配せをして
気づきを得るように
心がけています。

 

今となってはモラルのない隣人さん、
ありがとう。です