どうして伝わらないんだろう?どうして分かってもらえないんだろう?話し合えば解決するでしょ!

「言いたいことがあるなら言えば良いのにっ」

実は、これはとても自分勝手な想いです。
そのあとにこう言われました。

「なんであんたにいわんといかんと?」
 ※どうしてあなたに言わなくちゃいけないんですか?

このやり取りをしたあと、私はとっても大切なことに気付きます。

「言いたいことがあるならはっきり言えば!!!」

こそこそ言うなんて、ずるいっ!と私は心底思ってました。

 

だから、私は自分の正義を振りかざして
「言いたい事をはっきり言いなさいよっ」
と言った訳ですけれど。。

ですが、

 

ものすごくフラットに考えてみると

「直接言いたくないから、言ってない」のかもしれないし
「大した話し」でもないのかもしれないし
「どうでもいい」のかもしれないし
「直接伝えるだけの愛情もない」のかもしれません。

だから、

なんであんたに言わんといかんと?

なんだと思います。

 

言いたいことがあるならはっきり言えば良いのに、
を分解してみますと

「何が言いたいのか分からんし、真意が分からんから
モヤッとして気持ち悪いからはっきり言いなさいよ」「影で言われているなんて私が嫌だからはっきり言いなさいよ」「私のことを色々言うなんて許せないから、言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ」「私に対して失礼な事するんじゃないわよ」

ま、まだあると思いますが
こんな感じで、
「言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ」は
実はものすごい自分本位から来る言動な訳で、この場合は、

 

私がスッキリしたいから
あなた協力しなさい。

 

ってことですね。

 

 

親密性が低いのか
重要度が低いのか
それは分かりませんが
他人が何を思っているか、を報告してもらう義務はありません。

 

その事に対してイラッとしたり
傷付いたりするならば、
そういう風に受取ってしまう自分に
なにか反応するタネがあるってことなんです。

 

被害者意識といういい方をする事が多いですが
攻撃される、悪口を言われる、
というのはそう受取ってしまう自分がいるだけです。

 

反対に、こちらが悪意をもって何かを直接伝えたとしても
それを褒められたととる人もいる訳ですし
自分の世界ってホントに自分で作れるのよねーと
改めて思う訳です。

 

「言いたいことがあるなら直接言えば良いのに!!!」

 

は、エゴです。
自分の欲求を満たしたいという所から派生している
自分勝手な想いです。

 

なぜ、自分のためにその人がわざわざ時間を割いて
意識を向けて、自分のモヤモヤを解消する為に
自分の言ってほしい事をその人が言わないといけないのでしょうか

 

みんなあんたの為に生きてませんから。
脳内会話の中でお師匠さんが私に言います。

 

本当にその通り。
周りと調和をとる為に
自分がいかにフラットでクリアであるかが
とても大切だと思いました。

 

ユダヤの方が書いた本にもありましたが
ユダヤの人の概念には
「批判」という概念がないそうです。
どんな意見もその人の個性、意見として認めて
受け入れるんだそうです。

 

黙っている事も
こそこそ言う事も
影で言う事も
はっきり言わない事も
濁す事も、
その人の意図なんですね。

 

そうする事で自分の考えも及ばないような
思考が、他人を通じてどんどん広がって行くんだそうです

 

個性を生きながらも、相手を尊重し、調和をとる。
それが知的に生きること、と研究所では定義しています。